歯科口腔外科
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口腔内やその隣接組織の外傷や炎症、親知らず、顎関節症などの対応を行っています。外傷や出血など救急処置が必要な場合は優先的に対応いたしますのでご相談ください。
救急処置が必要な方
口腔内裂傷や口唇裂傷などの外傷や出血
創傷の洗浄と縫合、止血処置を行います。 (交通外傷など頭部を強く受傷した場合は先に医科の受診をお願い致します。)
外傷による歯の脱臼、歯槽骨骨折
歯の位置がずれてしまったり抜けそうになってしまった場合は元の位置に整復してから仮固定を行い経過観察します。
歯が完全に抜けてしまった場合は可能であれば再植を行います。とれた歯を持ってできるだけ早く受診して下さい。
歯を乾燥させないようにすることが大事ですので、生理食塩水か牛乳に浸けるか、無ければ口の中に含んで受診するようにしてください。 再植できれば3週間程度の固定期間を置き、以後経過を観察します。
歯や歯肉の急な腫れや痛み
切開排膿、投薬などの消炎処置を行います。
その他、アゴが外れた、口が開かなくなった、なども救急対応いたします。
親知らずの抜歯
現代人のアゴの骨は徐々にきゃしゃになり第三大臼歯まできれいに萌えそろうことが稀になってきています。 きれいに萌えていれば親知らずだからと言ってむりに抜歯する必要はありませんが、傾いてはえてきた場合や腫れや痛みがある場合は早めに抜歯した方がよいかも知れません。
親知らず
左の写真は時々腫れぼったい感じがしていたがしばらくすると落ち着く、といった症状をくりかえしていた患者さんです。
親知らずが斜めに萌えていますが手前の第二大臼歯にぶつかりこれ以上は萌出できません。 この歯列不正により親知らずと第二大臼歯の間を十分に清掃出来なかった為、大きな虫歯と歯周病を併発してしまいました。
このようなケースでは親知らずよりも手前の第二大臼歯の方が虫歯の進行が早く、治療が困難なものになる場合があります。 (歯ぐきの下の虫歯で、進行も早いためです)より早い段階での治療介入が必要だったと思います。
アゴの関節が痛い、音がする
口をあけるときアゴの関節が痛い、音がする、アゴが痛くて口が大きく開けることが出来ないなどの症状がある方は、「顎関節症」が疑われます。 ぜひ一度ご相談下さい。マウスピースを用いたスプリント療法や、重度の場合は高次医療機関への紹介をいたしております。
歯軋り(歯ぎしり)
音がするのは一部のケースで多くは音がしない食いしばりです。歯牙や歯周組織へのダメージだけでなく多くの問題の原因になります、ぜひご相談ください。
いびき・睡眠時無呼吸症候群
マウスピースで治療できます(スリープスプリント療法)
いびき症や睡眠時無呼吸症候群の治療用マウスピースを利用することにより、舌根沈下による気道閉塞を軽くすることで呼吸がしやすくなり、 いびきの軽減、眠りが深くなる、体調が良くなる等の効果が期待できます。
医科での検査、紹介状があれば保険の適用もできるようになり、安全で効果の高い治療法です。
睡眠時無呼吸症候群とは?
十分な睡眠時間を取っているはずなのに昼間に強い眠気がおこるのがこの病気の特徴です。 睡眠中は筋肉が弛緩するため筋肉の塊である舌の根元が仰向け状態では垂れ下がり、気道が狭くなります。 この気道狭窄がひどくなると、気道を完全に閉鎖するために一時的に息が出来なくなります。
苦しくなって何度も目覚める(本人の自覚はありません)為に熟睡できません。その結果昼間に強い眠気を生じ、集中力が無くなります。最近では診断法の確立と、有効な治療方法が保険適用になったことで、治療を受ける人が増えています。
危険!放置しないで
睡眠時無呼吸症候群にて生ずる睡眠不足は免疫機能や代謝機能などの生命維持機能に影響することがわかっています。 また慢性的な低酸素血症により心臓や脳血管障害の発生率が正常者と比較して3~4倍、重症の場合の5年間死亡率16%、8年間では 40%という報告もあります。
以下の症状にご注意
睡眠時無呼吸症候群の診断には病院で終夜睡眠ポリグラフという検査を受けることが必要です。 下記の内2つ以上の項目に該当する方は呼吸器科への受診をお勧めしています。
- 睡眠中の窒息感やあえぎ
- 睡眠中の頻回の完全覚醒
- 熟睡感の欠如
- 日中の倦怠感
- 集中力の欠如